MR. BIG / What If...
MR. BIGは中学生の頃くらいに「Lean Into It」が出て,「To Be With You」が流行ったが,その頃に好きだったのは「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」と「Shy Boy」であった.「Raw Like Sushi II」のCDだけ持っていた.そう,当時の私はバラードに興味はなかった.その後メンバーは一旦ばらばらになったとはきいていたが, 時を経て当時のメンバーが集まったらしい.
偶然TVで彼らが,Acousticで即興のような形で演奏するシーンを見た.少し老けて,いろいろな道を辿ってきたであろう彼らが,再び集まって演奏する姿が印象的で,何より曲に惹かれた.そして「What If...」で再び彼らの曲に触れるに至った.
丸くなった私は少しは彼らの年輪を刻んだ音楽がわかるようになったということか,カッコイイ曲であり,特にオープニングナンバーは気に入っている.当時BURRN!に載っていた,Eric Martinのおそらく最初の結婚を,メンバーがみんなで祝っていた写真を思い出した.
星村麻衣 / SOUP
大学生の頃,当時付き合っていた子に恵比寿のガーデンホールで行われたライブに連れて行かれた.4グループが出演しており,YeLLOW Generation,片瀬那奈,星村麻衣と,あとは忘れた.彼女は片瀬那奈を見たかったようだ.「聴く」のではなく文字通り「見る」であった.正直あまり興味はなかった.YeLLOW Generationの「北風と太陽」がはやっていたので知っていたが,他は知らなかった.まあ,こういうのが好きなのかな,と何となく聴きに行った.
狭い床張りの会場は,結構な数の人で埋まっており,順番は忘れたが,各人が出てくる度にそれぞれのファンらしき人たちが盛り上がっていた.ヘビメタバンド以外のライブはまず行かなかった私なので,どうして良いかわからずも,まずまず愉しんでいた.何組目かに星村麻衣が出てきた.バンドで登場し,ライブ感あふれるピアノ(キーボード)とクリアな声はなかなかどうして心地よく,好きになった.
大学在学中にデビューしたらしく,現在も活動は続けているようだ.彼女の音楽が気に入った私は,会場でもらった「Mai Hoshimura / Piano Girl, Piano Rock」と書かれたステッカーを,当時使っていたYear Note(参考書)に貼り付けた.まだ家の本棚にあるかもしれない.
Evanescence / Fallen
PVを観て知ったような気がする.ゴシック・メタルあるいはゴシック・ロックという言葉が当時あったかどうかは覚えていないが,その走りであったか.しかし私の中ではあまりゴシックとは取っていない.
少しデジタルな,インダストリアルともとれるリフに,綺麗にピアノが乗り,Amy Leeの伸びやかで切れのある声が乗る.PVが気に入ったのは間違いないが,その音楽に魅了された.この分野で彼らを超える存在はないと未だに思っている.
まだ研修医の頃に,仲の良かった女性の同僚にこのCDを貸した.その後彼女は残念ながら帰らぬ人となってしまったが, 貸したCDも返ることはなくなってしまった.何度かもう一度買おうかと思ったが,何となく買えずにいる.
SLAYER / Decade Of Aggression
確か中学3年生のときにこのCDを買った.MEGADETHをいたく気に入った私は,4代スラッシュ帝王たるMEGADETH,METALLICA,SLAYER,ANTHRAXに手を出そうとしていた.そのとき発売されたのがこのCDであった.なぜ2枚組のライブCDにいきなり手を出したのかは全く覚えていない.たぶん何も考えていなかったのであろう.
学校の帰りに地元の駅前地下街にあった新星堂で,吟味の末このCDを買い,家に帰って小遣いを貯めて買ったSONYのDISCMAN「D-202」にCDをセットし聴き始めた.1曲目は「Hell Awaits」である.ライブ特有の長い前奏の後に始まった曲は,これまで聴いたことのない,メロディとは無縁の(と当時は思った)聴いたことのないタイプのヴォーカルであった.困惑した.何というものに手を出してしまったのだ,と.
2曲目に進み,少し慣れたのともう少しリズムのある曲になり,安心をした.しかし困惑は続く.そうこうしている間に1枚をあっという間に聞き終わった.これがきっかけになり,その後先輩に「Seasons In The Abyss」を借り,SLAYERに浸かっていくのであった.
当時少し時期を遅れてNapalm DeathなどDeath Metalも聴いてみたが,「速いが軽い」とあまりあわなかったのを覚えている.SLAYERの速さもさることながら,重量感に加え,メロディアスな(と自分は思っている)リフが好きである.
私のもっているCDは現在流通しているものとはジャケットのデザインが異なるようだ.
黒夢 / EMI 1994-1998 Best Or Worst
大学に入る頃,以前よりだいぶ軟化していた私は,邦楽も一部はそれほど抵抗なく受け入れられるようになっていた.中学から地元を離れ,東京の学校に来ていた私には,小学校の頃の友達は殆ど連絡が途絶えている.その中で唯一つながりのあった友達と,大学入学を機によく会うようになった.彼は中学,高校とフルートを演奏しており,様々な音楽に造詣が深かった.音楽の趣味は私と異なったが,彼に教えてもらった音楽は数多い.その中の一つが「黒夢」であった.
あるとき彼と二人で渋谷のカラオケ・ボックスにいった.彼は伸びやかな声で様々な曲を歌いこなした.私はあまり得意ではないうえに,レパートリー,というかカラオケにあるような知っている曲が少なかったので,聴いていることが多かった.彼の歌った曲にのなかに「BEAMS」があった. ハイ・ビームって眩しいよな,としようもないことを考えながら,始まった曲を彼は伸びやかに歌いこなした.他人のカラオケできいて曲を気に入ったのは,後にも先にも初めてであったか.
いまでは,旧友と集って飲みに行ったとき,酔った勢いでたまに「Love Song」を歌う.
ACO / absolute ego
大学生の頃悩んだときに聴いた.好きな人の好きなCDだった.
「どんなのを聴くんですか?」という問いかけに返ってきた答えが,古内東子とACOだった.当時どちらも知らなかったが,それまで聴いてきたものとあまりに異質すぎて,反応ができなかった.
その後いろいろあったとき,答えのなさそうな問題にない知恵を絞り,そのときに「absolute ego」を聴いていた.
いまでは,落ち着いて何かをしようとするとき,聴く.不思議と少し,落ち着くような気がするのだ.
- アーティスト: ACO,スティービー・ワンダー,ナンダニー・ランプラサド,砂原良徳,ステュアート・マシューマン,河野伸,サトシトミイエ,古川昌義,渡邉貴浩
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 1999/12/15
- メディア: CD
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