Deep Purple / Live in Japan
初めてRock musicに触れたのはDeep Purpleであろう．13歳のときに3つ年上の先輩に借りた海賊版「Deep Puple Best」のダビングテープは，音質は最悪であったが，「Highway Star」「Black Night」「Smoke On The Water」といった名曲であふれ，初めて触れた「かっこいい」ロックに心が躍った．
初めて買ったCDはRainbowであったが，次に買うのはDeep Purpleと決めていた．学校帰りにレコード屋に赴き，CDの棚の「D」であったか「た行」であったか，いずれかは失念したが，Deep Purpleの陳列してある棚をみつけた．予想外にたくさんのアルバムがあり，どれを選んだものか，暫く呆然とした．「Deep Purple III」をみつけ，やはり最初からきくのであれば，「I」か「II」を探すべきなのではと目が泳ぐ．ジャケットの裏を何枚もみては棚に戻し，前述の心惹かれた名曲たちのタイトルを探した．そして知っている曲がたくさん入っている「Deep Purple / Live in Japan」を選んだのだ．「ライヴ盤」の意味もよく知らないままに．
家に帰りCDをセットしPLAYボタンを押した．1曲目は「Highway Star」である．先輩に借りた，ノイズの多いテープで何度も繰り返し聞いたイントロを待った．ところが様子がおかしい．知っているイントロがこない．そして暫くして，私は「ライヴ盤」の意味を知ったのであった．
曲を聴きたくて買った私には，曲中のRitchie Blackmoreのギター，Ian Gillanのヴォーカル，Jon Lordのオルガン同士の掛け合いをやや退屈に思うこともあったが，躍動感あふれる「知っている曲」たちに，また違う興奮を覚えたのであった．
1972年の東京・大阪での来日公演を録音し，当初は日本限定で発売された．人気を博しその後「Made In Japan」として，以後名盤と語り継がれている．1991年に購入したが，このことを知ったのは暫く後になってからであった．
